☆電動ファン+ペルチェ素子の頼もしい味方
夏の屋内外現場の定番となって久しい電動ファン付き作業着ですが、近年さらに募りつつある夏の猛暑は、時として「ファン付き」だけでは生命の危険を感じさせるようなシチュエーションまで現出させています。
そしてここ数年、急速に夏の作業着の新たな主力としてシェアを広げつつある「ペルチェ素子採用」の冷却服は、強まりつつある「真夏の脅威」に対する一つの有効な対抗手段となっています。
しかし、ここに新たな真夏の定番になりそうな冷却服に関する情報が入ってきました。
電動ファンメーカー「株式会社クロス」の正規販売代理店「株式会社PUZZLCE」が4月1日に実施したプレスリリースに、その情報を見つけました。
クロスから2024年に販売開始された「ペルチェ一体型冷却ファン」に関する情報です。モデル名は「Cross-fan Ex40」。
ペルチェ素子を搭載した電動ファンという、現状における猛暑対策としては最強の組み合わせとも思えるこのモデルが、販売開始から1年を経て、さらにパワーアップしたというのです。
このモデルは従来型の電動ファン付き作業服に、従来の電動ファンの代わりに装着する形で機能するそうです。
詳しいスペックは公式サイト等で確認してください。また、その実力のほどは、試着の機会を捉えて実際に体験していただくことをお勧めしますが、少なくとも「電動ファン+ペルチェ素子」の組み合わせは、とても無魅力的で強力なスペックだと感じさせてくれますよね。
今年の夏もきっと、昨年並みかそれ以上の猛暑が予測されます。
建設現場、電設現場で働く皆様におかれましては、くれぐれも、より適切な猛暑対策をご自身の用途に応じて選択していただき、何よりもご自身の安全確保を第一に、現場作業を息災に過ごされますよう、本誌編集部一同は心より祈念しております。
☆震災対策/ドローンによる資材運搬訓練
各メディアの報道によると、この4月2日、九州電力宮崎支店は南海トラフ地震を想定した「ドローンによる大量資材運搬の訓練」を実施しました。九電は近年、毎年2回にわたり、南海トラフ地震を想定した停電対策、インフラ被災対策のための訓練を実施してきました。4月2日に行われた訓練では、前述のように、土砂崩れなどで道路が寸断された際の物資搬送に関し、大型ドローンを使って打開するための訓練を行ったのです。
近年は平常時でもドローンを活用した大量物資の輸送は行われていますが、災害時の緊急事態におけるドローンの運用は、さまざまな悪条件下での実施になるため、精神的にも日ごろから明確なテーマを設定した訓練を、繰り返し実施しておく必要があるはずです。
今回の訓練についても、道路が倒木などで寸断された際にも電力を確保するため、水力発電ダムに予備発電機を搬送するという具体的なシチュエーションが設定されていました。
九州電力では今後も同様の訓練を九州各地で実施する予定とのことですが、電力確保は被災時における地域防災のまさに命綱です。
このような危険な仕事に従事する皆様の健闘を、ほんと、祈らずにはいられません!!