◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします
今週は「オンライン」に関するニュースを集めてお届けします。
まずは6月3日に国際フォーラムで開催される恒例「ケーブル技術ショー」のスピンオフ企画ともいうべき「オンライン展示会」(6月14日~7月30日)の話題について。
オンライン展示会はウェブ上の展示会ですから、期間中はいつでもどこからでも見られるのが最大の特徴といえます。国際フォーラムでの実際の展示会に参加した後、改めてオンライン展示会にも参加することで、より深い体験と理解が進むのではないでしょうか。
その他、展示会事務局が呈示しているオンライン展示会のメリットは、次のような項目に集約できます(「ケーブル技術ショー」公式サイトから引用)。
◇メリット1:場所や時間に拘束されず、会期中は何度でも入場できる。
◇メリット2:技術展示会(※国際フォーラムでの展示)とオンライン展示会は共通のID・パスワードでスムーズに入場できる。
◇メリット3:技術・サービス単位の検索やレコメンド機能など、スピーディーで正確な情報収集ができる。
◇メリット4:これまで訪問したことのない出展者ブースにも気軽に訪問できる。
◇メリット5:来場者マイページに「お気に入り展示パネルの保存」が可能。
またオンライン展示会では技術展示会の会場をVRのシステムで見ることができるので、各種の説明書きをじっくり読んだり、VR機能を使ったさまざまな映像効果を駆使しての閲覧が可能になります。
これから先、展示会は実物展示とオンライン展示の2本立てが主流になっていくかもしれません。
そういう意味でも「ケーブル技術ショー2021」の成果が期待されます。
次は国交省が打ち出した「オンライン納品」の話題です。受発注者の儀容無を効率化する「オンライン納品」を今年秋から本格的に運用することを、国交省では6月早々に表明しています。
具体的には報告書や図面など電子データに置き換えやすい「成果品」を、情報共有システムASPを使い納品できる仕組みです。
秋からの本格使用を前に、国交省では6月中旬~7月下旬に行われる一部の工事を対象にオンライン電子納品のテストをしたいと考えている由。
先ほどのオンライン展示会と同様、新型コロナを契機に、あらゆる分野でオンラインでのやり取りが、これから主流になっていくのかもしれません。
話は少し遡りますが、国交省は今年3月10日に、日本とEUとの運輸ハイレベル協議会をテレビ会議システムで実施したと発表しました。
会議の内容は、日本が運輸分野の温室効果ガス排出削減を行い、2050年までにカーボンニュートラルを成し遂げるための次官級による意見交換だった由。
新型コロナの騒動が持ち上がる以前は、テレビ会議システムは便利だが、積極的には使いたくないとする意見が比較的多く聞かれたものでした。
しかし、新型コロナの騒動が長引くにつれ、何をするにもリモートでという風潮が進み(半ば習慣化し)、今ではリモート会議もオンライン展示会も一切の違和を感じないままに参加できるという声も多く聞かれるようになってきました。
そうした新習慣が今後、現代人の真理にどのような影響をもたらすかはともかく、オンライン・リモートがいよいよ定番化していきそうな気配氏がします。