☆建設会社による地域貢献事業の一例①
現代の企業活動における地域貢献には、さまざまなカタチがあります。そんななか、人口減少が続く昨今のこととて、地域から最も喜ばれる貢献事業の一つは、幅広い意味での「地域創生」にあるといえます。
地域創生事業の代表には「地域経済の振興事業」「観光・交流人口を増やす事業」「にぎわいづくりに貢献する事業」「環境維持・保全に資する事業」などが挙げられます。
そういう意味合いにおいては、2017年から戸田建設が茨城県常総市で本格的に実施している「農業6次産業化」事業は、注目すべき成果を着々と挙げる先行事例の一つといえるでしょう。
6次産業化とは、1次産業としての農林漁業、2次産業としての製造業、3次産業としての小売業の区分を超越した業態のこと。つまり、素材から製品化、さらには商品・流通化までを一貫して行うことを意味しています。
戸田建設は今年5月26日、常総市に農業6次産業化を軸とする地域創生拠点「亜久里サイエンスバレー常総」を設立すると共に、街びらきイベントを行いました。
その具体的な内容は、次週の本欄にてご紹介してまいります。
☆北陸新幹線・金沢~敦賀間が来春開通!!
来年春に開業が予定されている北陸新幹線「金沢~敦賀」間の軌道工事(全長約125㎞)がこのほど完成。5月27日には、福井県あわら市・芦原温泉駅の構内にて記念イベントが開催されました。
かつてほどの威力はないとはいえ、リニア新幹線の持つインパクトとはまた別の、新幹線効果には、特に沿線の町々にとっては、やはり大きなものがあります。
1997年に「高崎~長野」間が、2015年に「長野~金沢」間が竣工して、北陸新幹線は部分開通したわけですが、そこに「金沢~敦賀」間が加わるわけです。
停車駅は金沢~小松~加賀温泉~芦原温泉~福井~越前たけふ~敦賀。
さらにこれらの駅は来年春に東京駅と直結するわけですが、最終的には京都駅~新大阪駅ともダイレクトで繋がります。リニア新幹線ができたら、すっかり影が薄くなるとも言われた北陸新幹線ですが、リニア新幹線がさまざまな問題を抱えても工事が遅れつつある現況もあり、来年春の金沢~敦賀間の開通はそれなりの話題を呼ぶに違いありません。
ぜひ、期待したいものです!!
☆鉄建建設のベトナム鉄道工事が最優秀賞
国土交通省による、日本企業が海外市場で実施した優秀な建設プロジェクトへの表彰制度「ジャパコン国際賞の今年度最優秀賞」に「鉄建建設のベトナム鉄道橋梁安全性向上工事」が選出されました(6月20日付け)。
この工事はベトナムの2大都市「ハノイ市~ホーチミン市」間を結ぶ、南北鉄道の「リハビリ事業の一環」として手掛けられたものだそうです。
両都市間にはなんと23の橋梁があり、その架け替えと共に軌道改良工事、さらには部分的な複線化工事なども行われ、同路線の高速化、安全性の向上を実現するとともに、現地の技術者育成の機会にもなったことが、表彰の要因となりました。