☆2024年のパワーアシストスーツに期待!!
年末の大掃除をしていてときのこと、腰が疲れたので休憩をしようとソファに座ると、かたわらの書棚から雑誌が一冊、目の前に落ちてきました。
2021年12月3日に発売された「日経トレンディ2022年1月号」でした。懐かしく思ってページを繰ると「身に着けるだけでたちまち力持ちになる《パワーアシストスーツ》の特集記事」が掲載されていました。
この記事が掲載された当時は、東京五輪にまつわる建設需要などの流れのなか、建設労働者の間でもパワーアシストスーツがもてはやされていました。しかし、この記事中でも紹介されていたパワーアシストスーツの新進メーカーが、その後、急激な需要減で清算されたりして、少なくとも建設業界では目下、パワーアシストの話題は以前ほど活発とはいえないでしょう。
パワーアシストスーツには着用した生身の人間が、あたかもサイボーグ化するような趣があって、今も需要は少なくないはずなのに、なぜ思った通りには市場が拡大していかないのでしょうか?
それには、製品価格が高いことや、装着・着脱に手間がかかること、装着後の動きがスムーズにいかないなどの理由が挙げられますが、業界全体が今、省人化に向かいつつあることも影響しているのかもしれません。
例えば、生身の人間のサイボーグ化を図るより、ロボットを導入した方が手っ取り早いというような考え方が、パワーアシストスーツの普及にブレーキをかけているような気もするのです。
パワーアシストスーツが現在、最も活躍しているのは、建設関連業種より、むしろ介護の現場なのかもしれません。介護ロボットの噂もしばしば囁かれますが、生身の体を持つ高齢者や障碍者のお世話する際には、やはりまだ柔らかな人の手が必要であり、介護の現場にロボットが入り込むのは、(目下のところ)やはり違和感がありますよね。
だから、介護現場でパワーアシストスーツが普及していくことは、まるほど納得という感じがします。一方、人工の筋肉が要所に張り巡らされたような塩梅のパワーアシストスーツの仕組みに、多様な魅力を感じている建設業界人は、今も少なくないはずです。そういう意味合いでは、一般の作業着にパワーアシストスーツの構造が、ひざにちょっとサポーターを巻くような手軽さをもって、作業着の中に自然に備わっているような製品ができたたしたら、きっと大ヒットするはずです。
2024年の出発点において、作業着メーカー各社には、そんなパワーアシストスーツの実現を期待したいですよね。お願いします!!
☆ふるさと納税返礼品としての作業着
ふるさと納税の話題が相変わらず人気の昨今、返礼品に扱われる商品も多様化の一途をたどっています。そんななか、作業着が返礼品として扱われている事例はどれぐらいあるのだろうかと考え、検索してみました。
そこで目についたのが「作業着 一刀両断」という商品名の作業着セット。「クリーニング師が開発」の文字と、油汚れや土汚れを一刀両断するというような文言も並んでいます。これはいったい、どのような商品なのでしょうか。興味津々です。(以下、次号に続く)