☆作業着ムーブメントを体現するコラボ企画
作業着がさまざまなプロジェクトの核の一つになりつつあることは、本欄でも、これまで幾度となく触れてきました。
それは近年の作業着ブームが、一過性のものではなく、モノ・コトを新たに生み出すムーブメント(トレンド・潮流)としての力を蓄えつつあることの証左といえます。
そんな「ムーブメントとしての作業着」を如実に感じさせてくれる典型的なプロジェクトの一つが、独立系航空会社(大手航空会社の傘下でない、独自資本による小規模航空会社)としては国内14年ぶりの発足と話題を呼んでいる「トキエア(2020年設立/本拠地・新潟市/拠点空港・新潟空港)」と、作業着スーツで知られるWWSブランドとのコラボレーションです。
両者のコラボについては、以前に一度、トキエアのユニフォームをWWSブランドが製造販売するというニュースで、扱わせてもらいました。
それはトキエアの新潟空港~札幌・丘珠空港間を結ぶ初飛行(就航)が、今年の6月30日と決まっていたことを前提に逆算した、両者にとってのコラボ企画でした。
トキエアの初就航は残念ながら、8月10日に延期となってしまいましたが、今年8月には久しぶりの新航空会社による路線運航が始まることは確実とあって、航空機マニアだけでなく、新潟県の政財界および新潟県民の期待は、否が応でも爆上がりになりつつあるようです(新潟県在住の知人談・笑)。
トキエアは新潟~札幌便のほか、新潟~仙台便(今年10月就航予定)、新潟~名古屋便(今年12月就航予定)、新潟~大阪便(あるいは神戸、今年12月就航予定)、佐渡空港~羽田空港便(来年度予定)などが順次、開始される予定です。
そして、その準備の模様は、トキエアの公式サイトで逐一報告され(就航開始の遅れなども含め)ていますが、同時に進んでいるのが、WWSとの各種のコラボ企画なのです。
本来であれば新潟~札幌便の就航記念になるはずだったと思われる、両者の「コラボ企画第2弾」が、6月30日付でトキエアからニュースリリースされました。
トキエアは本欄で既にご紹介しているように、パイロットやCA、整備士などのスタッフが着用するユニフォームをWWSと共同開発し、導入も果たしていますが、今回のコラボ企画では、トキエアのロゴや機体番号などがプリントされた「洗えるライトMA I」です。
トキエア公式サイトの表現を借りれば、「新潟や佐渡から日本各地へン系に飛び立つ朱鷺の翼と、その羽根が出会いや交流を生む姿をイメージしてトキエアのロゴマークや、トキエア2号機の登録番号(略)をマットプリント」し「独自開発の新素材(略)を使用し、速乾・撥水・ストレッチ・しわになりにくいなどの機能性を備え、自宅洗濯機で丸洗いが可能」なスタッフブルゾンの販売、それがコラボ第2弾ということになります。
結果的にWWSとのコラボが、初就航の延期という、あまり嬉しくないニュースの負のイメージを払しょくするカタチになった、今回のコラボ企画の発表。オリジナリティあふれる作業着の存在が、見事に作業着ムーブメントの強さを、体現しているといえます。両者のコラボは今後もウォッチしていきます。