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ワーキングウェア

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☆ワークマン女子が示す女性人材の可能性①

8月も末になって、またまたワークマン関連のトピックスが二つ全国発信されました。

一つ目は本格的な作業着から、作業着の機能性をアウトドアユースやタウンユースに拡大し、さらには家事も現場作業も幅広く含めた、日常的に女性が行う「作業全般」において、便利で機能的でオシャレなファッションの提案を行い続ける「ワークマン女子」に関するニュースです。

ワークマン女子は現在、全国37店舗(グループの総店舗数は995店)を展開中ですが、そこにこのほど、「東アジア旗艦店」の位置づけを伴う巨大店舗「ワークマン女子イオンモール沖縄ライカム店」(売り場面積220坪、従来の最大店舗は148坪のワークマン女子・大阪なんばCITY店)が、来年2月にオープンすることが発表されたのです。

東アジア旗艦店としたところにまず、目が向きます。

ワークマンでは2027年頃までに、ワークマン女子の台湾進出(とりあえずカジュアル衣料が中心)を目指しており、中国本土においても電子商取引(EC)を中心に販売促進していくことが発表されています。

ワークマン女子イオンモール沖縄ライカム店にわざわざ「東アジア旗艦店」という冠称を付与したのも、そうした大局的な海外戦略の一つの拠点として、同店を位置付けているからでしょう。

当然のごとく、東アジアに橋頭保ができれば、欧州、アメリカなどへの本格的な進出も考えられていくに違いありません。

そして、イオンモール沖縄ライカムへのワークマン女子進出のもう一つの背景として、同施設の「インバウンド需要」が非常に大きいというポイントも見逃せません。

東アジアへの本格進出の拠点としてだけでなく、ワークマン女子イオンモール沖縄ライカム店では、外国人旅行者へのさまざまなマーケティング効果が期待されます。

ワークマン女子イオンモール沖縄ライカム店で外国人(とくにアジア圏の人々)の顧客を育て、その顧客が帰国した後には、ワークマン女子のファンが各国に内在することになります。

そうした土壌を形成した上で、店舗が進出していけば、その波及効果はものすごく大きいことになるでしょう。

という訳で、多角的な意味合いから注目の集まるワークマン女子イオンモール沖縄ライカム店のオープンですが、ワークマンのこうした動きには、同社が作業着専門店だった時代から深い縁のある電気設備工事業界、建設業界への女性人材の勧誘についてのヒントがたくさんあるのではないでしょうか。

たとえば、現場作業から家事にまつわる作業まで、女性は意外に幅広く「作業」を行っています。これまで男性に比較して「現場作業」には不向きで、非力であると考えられがちだった女性には、「作業」に関するアレルギーが、実はほとんどないと考えられます。

その点に着目して、建設現場や電設現場の「現場作業」の流れを再検討してみたら面白いのでは? 女性が男性に伍して仕事をできる環境を、従来通りに追求する一方、女性がより得意な分野をピックアップし、幅広く設定していけば、「現場作業」に新たな景色が生まれること必定です。(以下、次号に続く)