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建設・電設業界ザッピング  業界ニュースをクローズアップ40

投稿日:2021年6月11日 更新日:

高所作業車は子どもたちにも大人気だ

◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします

今年2月には第一種電気工事士の要件が4月1日から変更された「電気工事士法施行規則の一部改正」の話題を取り上げました。

今回もやはり「電気工事士法施行規則の一部改正」の話題から。すでに周知の通り、第一種・第二種電気工事士免状、および認定電気工事従事者認定証、特殊電気工事刺客者認定証が、従来の「紙製」から「プラスティック製(カード化)」へと変更になります。

実施は来年4月1日以降となりますが、かつて運転免許証が紙製からプラスティック製(ICチップ入り)に変わったときの高揚感が思い出されます。

ちなみに運転免許証は明治・大正の頃は銅製、木製だった時期があるとか。昭和に入って紙製となり、平成に入ってプラスティック製になったわけですが、何はともあれ、存在感の強さという意味で、免状がプラスティック製カードへ切り替えられる改正は、とくに若い人たちに歓迎されるのではないでしょうか?

紙がプラスティックのカードに変わったって、やることは変わらないという意見もあることでしょう。それは事実なのですが、現代の若者にはプラスティック製カードの手触りは、電気工事士への憧れを掻き立てる「小さな要因の一つ」にはなるような気がします。

5月12日付けwebun(北日本新聞ニュースサイト)によれば、富山市に本拠を置く平野電業は、鉄塔の高所作業に従事する作業員として、今春、クライマー経験の豊かな新入社員6人を採用したとのこと。地元で話題になっているようです。

北陸電気工事の関連会社・平野電業は、鉄塔作業老朽化した電線の取り換え工事などに定評のある会社だそうですが、近年、人手不足に悩まされていました。

同記事によれば「これまでは10年に1人か2人採用できればいいほう」だったそう。

そこで体力も満点のクライマー経験者に着目。クライミングセンターをクライミングの練習場として取得しただけでなく、高所作業に特化したこれらの社員には、クライミングシーズンの特別休暇制度も設定したり、クライミングの大会への出場もバックアップするなど、社内体制を大きく変えました。

クライマーたちも、クライミングの引退後にも電気工事士として安定した仕事に就けると好評だとのこと。こうした何か一芸に秀でた能力をもつ人々が、電気設備工事業界に増えると、面白い展開がありそう。何よりも腕利きのクライマー集団が鉄塔の上で高所作業に従事する姿を思い浮かべると、それだけで、なんだかワクワクしてきますね。

次は奈良経済新聞「みんなの経済新聞」ニースサイトに5月16日付けで出ていた話題です。

建設業界で働く人々を激励するべく奈良市のライブハウスで実施された「建設職人RED CARPET オンラインイベント」にて、電気設備工事会社「中村電設工業(埼玉県)が総合優勝を飾ったとのこと。

このコンテストは建設業全般にまつわる「ちょっといい話」を集め、顕彰しようとするもので、中村電設工業は高所作業車(キリンさん号)をキリンそっくりにペインティングしたのを評価されたのです。高所作業車は確かに首をぐぐっと伸ばしたキリンにたたずまいが似ています。首が長くて、寡黙で、頑丈で、頼りになる高所作業車の姿は、街なかでよく目立ちます。

女子社員が会社のイメージアップを目的にペインティングしたとのこと。ユニフォームやヘルメット、腰道具などの身の回りのものも含め、楽しいペインティングやカラーリングを施せば、電気工事士は街の人気者になりそう。御社もやってみたらどうでしょうか。