☆営業トークに役立つ小ネタ記念日特集②
毎年10月21日は「あかりの日」です。
白熱電球を発明したのは、周知の通り、発明王エジソンです。エジソンの白熱電球を可能にしたのが、京都(八幡市)産の竹のフィラメントであることも有名な話ですが、その京都産の竹のフィラメントを使用したエジソンの白熱電球が誕生したのが、1879(明治12)年10月21日だったのです。
日本における「あかりの日」は、1981(昭和56)年、旧日本電球工業会(現日本照明工業会)および、日本電気教会などが中心になって制定されました。
京都府八幡市の八幡は石清水八幡宮の八幡であり、エジソンの使った竹のフィラメントはこの石清水八幡宮の周辺に生えていた青竹から採取されたものともされています。
以来、八幡市は発明王エジソンとの繋がりを大切にし、エジソンの遺徳を顕彰するエジソン碑も石清水八幡宮の境内に建てられています。現在もエジソンの命日である10月18日前後には「エジソン碑前祭」が行われており、エジソンの誕生日2月11日には「エジソン生誕祭」が、毎年実施されています。
ちなみに八幡市産の竹については、江戸時代に刀剣の留め具「目釘」に最適とされるなど、その耐久性には定評がありました。エジソンはこの八幡市の青竹によって、1000時間以上も燃焼が持続するフィラメントを得ることができ、発明王として後世にその名を讃えられる大きなキッカケを作ったのでした。
毎年10月23日は「電信電話記念日」です。
日本史上最初の「電化」の記録は、明治維新の翌年、つまり1869(明治2)年に東京~横浜間で架設された「公衆電信線」事業だったと言えます。
具体的には、旧横浜裁判所の構内に設置された電信機役所が起点となり、1869年10月23日(旧暦9月19日)に東京と結ぶ公衆電信線の架設工事が始まった日、それが新暦の10月23日だったのです。
それを記念し、1950(昭和25)年5月に当時の電気通信省(現NTTグループ&総務省)が制定しました。
日本の一般大衆が初めて電気による人工光を目の当たりにしたのは、1882(明治15)年、現在の銀座1丁目の銀座通りにアーク灯が灯った際のこと。それより13年も前に、日本の電信事業は開始されていました。
もちろん西欧における電信事業の歴史はさらに古く、1855(安政2)年には、大西洋横断海底電信ケーブルの架設事業が開始され、工事が竣工した1865(慶応1)年には、ヨーロッパとアメリカ大陸が電信で結ばれています。また、この事業完成を受けて、1865年には欧米主要国の間で「万国電信条約」が結ばれています。
日本が幕末の動乱期を迎えていた頃、世界における「電化の時代」は着々と準備が進められていたのですね。
毎年10月29日は「インターネット誕生日」です。インターネットが完成するまでには、幾多のプロセスがありましたが、中でも1969(昭和44)年10月29日に、アメリカで実施された「アーパネット(ARPANET)」の実験が、インターネットの始祖とされています。(この項目については次号に続きます)