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☆営業トークに最適「12月の記念日」②

毎年12月16日は、電話事業が始まったことを記念する「電話創業の日」です。

東京(千代田区)~横浜間で1890(明治23)年12月16日に、電話事業が始まったことを記念する日として制定されました。

1869(明治2)年10月23日に、東京~横浜(横浜裁判所内)間を結ぶ公衆電信線の架設工事が始まったことから、毎年10月23日は「電信電話記念日」(電信サービスの開始は1870/明治3年)となっていますが、電信サービスも電話事業も、さらに鉄道事業(1872/明治5年~)も、東京~横浜間が真っ先に整備されたのは、横浜の開港場が外交上、重要な場所だったからに他なりません。

近代化を急ぐ明治政府は幕末(1858/安政5年)に江戸幕府が諸外国との間で締結した不平等条約(安政五カ国条約)を、正常な形に締結しなおすために大変な苦労をしましたが、そうした外交交渉を進めるためにも、幕末から外国人居留地が置かれている横浜は、最大の外交エリアとなっていました。

近代化のさまざまな萌芽が、横浜から始まっているのには、そうした理由があったわけですが、驚くことに、1890年の電話事業創業時には、既に電話機の国産化が始まっていた、という事実です。

電話機を発明したのはアレクサシダー・グラハム・ベルですが、ベルが電話機を発明した1876(明治9)年の翌年には工部省が電話機を輸入、国産化のための研究を開始していました。明治の日本人というのは、本当にすごいですよね!!

毎年12月18日は「東京駅完成記念日」です。辰野金吾が中心になって設計したことでも知られる東京駅は、1914(大正3)年12月18日に供用開始されたのです。

今から109年前に供用開始された当時の東京駅(国指定重要文化財)の姿は、2012(平成24)年に竣工した復原工事の結果、今日でも見られるようになっていますが、この復原工事(2007年~2012年)には足掛け6年の歳月に加え、総額500億円の費用がかかったとされています。

東京駅は、それだけの手間暇と費用をかけてでも復元する甲斐のある駅ですよね!!

毎年12月20日は「デパート開業の日」となっています。

日本最初の百貨店は、1904(明治37)年12月20日に開店した、東京・日本橋「三越呉服店」。「デパート開業の日」は、それを記念して制定されたのです。

三井呉服店は、現在の日本橋三越本店ですが、三越呉服店の前身は、日本橋の目抜き通りで江戸時代中期から商売をしていた「三井呉服店」でした。

その三井呉服店の前身は「越後屋呉服店」であり、三井越後屋という呼称も、江戸時代から一般的に流布していたようです。

それが日本を代表するデパートメントストア「日本橋三越本店」のルーツとなったわけですが、そもそも百貨店という形態の商業施設が誕生したのは、19世紀半ばのパリ。

1852年のパリに、世界の百貨店の起源とされる「ボン・マルシェ」が開店したのが始まりとされています。三越百貨店も相当に古い歴史を持っているということになります。