☆防犯・監視カメラの確認頻度はどう!?
主にクラウド型の防犯カメラ、監視カメラなどのシステム開発で知られるセーフィーは今年2月、全国の管理職層(20歳台~60歳台)800人に対し、飲食・小売り。建築・医療などの現場における防犯カメラ、監視カメラの映像データがどのように活用されているのかについて行った調査結果をニュースリリース(アンケート収集はネット上)しました。
それによると、映像の確認頻度については録画型カメラ利用者のほぼ半分から「ほとんど確認していない」との回答が寄せられたとのこと。逆にクラウドカメラを利用している人はほほ半数が「週1回以上確認している」、全体の約3割からは「毎日確認している」との回答が寄せられたとのことです。
クラウドカメラがスマホやPCでいつでも確認可能なのに対し、録画型は手順や料金が高い割に確認が面倒くさいとの回答が多かったともされています。
換言すれば、とりあえず設置しておこうというような消極的なユーザーが録画型には多く、レスポンスよく確認したいと考える人ほどクラウド型を導入している、とも言えるでしょう。
利用者の意識の問題と言ってしまえばそれまでですが、安全・安心な現場運営において、防犯カメラ・監視カメラはかなり重要な役割を担っています。
防犯カメラ・監視カメラの設置を業務にしている業者には、営業展開のうえでヒントになりそうな情報が、このアンケート調査にはありそうです。
☆大学での業界研究会の必要性について②
前回の本欄の最後に少し触れた、大学における「業界研究会の必要性」について、今週も触れたいと思います。
前回も書かせていただいたように、ここ数年来、とくに大学の就職担当窓口に行くたびに言われるのが「学生たちにおける電気設備工事業という仕事についての知識不足・情報不足」の問題です。
専門学校生や職業訓練校生、あるいは工業高校電気科の生徒たちは、もともとの志望が電気設備工事業界というケースが多いため、さほどではないようです。しかし、工科系も含む大学生の多くは、電気設備工事業界がどんな業界なのか、どんな仕事をしているのか知らないという例が多く見受けられるのです。
弊社では毎年4回、「週刊電業特報別冊・就活特集号」を発行している関係から、大学や専門学校、職業訓練校の就職担当の先生方と毎年コンタクトを取っています。
そうした活動のなかで大学側から毎年のように「業界の説明をしてくれないか」とのリクエストをいただきます。それに従って、これまでに何度も「業界説明会」を開いてきた経験から言いますと、実際、「電気設備工事業界というのは、こんなに大学生には知られていないのか」と思うことがしばしばです。
業界団体のほとんどは、工業高校などへの出前授業を行っています。しかし、大学に関しては個別の一部企業が行っているだけというのが現状です。
これからは業界を挙げた体制を構築、継続的に業界を知ってもらう説明会を大々的かつ頻繁に行う必要があるのではないでしょうか。