☆戸田建設のベナン人向け日本語教室
戸田建設は8月29日付けのニュースリリースにおいて、同社が国際IFE財団(ベナン共和国)ならびに特定非営利活動法人IFE(八王子市)との協働で、ベナン共和国からオンラインによる自社向け日本語教育「つなぐ授業 たけし日本語学校戸田建設クラス」の開始を発表しました。
IFEでは日本とアジア・アフリカ諸国との相互理解の推進、教育・文化・技術・医療の協力提携などを行っているNPO法人で、西アフリカのベナン共和国では「たけし日本語学校」を主宰、無償による日本語教育の提供および、日本におけるベナン人留学生の支援などを実施しています。
西アフリカでの施工実績を多く持つ戸田建設は、このNPOによる活動を強く支持。同社の西アフリカにおける事業をさらに推進するためにも、現地の人材育成は急務との認識から、自社に勤務するベナン人への日本語教育を強化することにしたのだそうです。
戸田建設ではさらに、ベナン人従業員に対する自社向けの日本語教育だけでなく、良好な日本語教育を必要とするさまざまな国の人々に、「たけし日本語学校」へのアクセスを拡大していけるよう、事業展開していく予定とのこと。
戸田建設にはぜひとも、外国人従業員に対する日本語教育のロールモデルを作ってもらいたいものです。
☆電気工事は技術の粋を結晶した芸術!?
本欄でも何度か取り上げさせていただいた「電線大好き女優・石山蓮華さん」の特集記事が、9月9日付け「アエラdot」に掲載されています。
同記事によれば、石山蓮華さんがこれまでに撮りためてきた「電線写真」は1万5000点以上!!
日ごろ電線には慣れっこの業界関係者にとって、電線は電力事業全般、電気設備事業全般にも必要不可欠なものではあるものの、それが日常風景の中でどのような「表情」を発信しているか、などということには、あまり関心をもたないのではないでしょうか。
ところが「好きな人」には、そのときどきの「電線の表情」が千差万別であることが、実によく見えてしまうのでしょう。
石山蓮華さんは、同記事のなかでも、電線の魅力をさまざまに語っています。
「本当は電線に触りたい」「でも、触れないからカメラのレンズで寄る」「寄れば電線の質感が見えてくる。だから目で触りたい」
例えば日常、何気なく見たり、時には踏んづけたりしてしまう雑草も、双眼鏡などで拡大して見ると、実に繊細な生き物たちであることが実感されます。
テキトーに踏んづけたりしていては申し訳ないと思えるほどの「生命館に満ちた営み」が、地面で展開しているのが分かるのです。
石山蓮華さんによる電線ウォッチングは、そんな自分だけの歓びに満ちた体験の連続なのかもしれませんね。
そう考えると、細部まできちんと遂行された電気設備工事の仕事は、技術者にとっては「ごく当たり前」の作業であっても、好きな人が見れば「技術の粋の集積による一種の芸術活動(超絶技巧)」とも見えてくるのかもしれません。疎かにはできません!!