風力発電設備

建設・電設業界ザッピング  業界ニュースをクローズアップ65

投稿日:2021年12月3日 更新日:

室蘭港内における旧来の風力発電設備

◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします

人気のニュースサイト「マネーポストWEB」は、10月25日付けの配信で「街の電気屋さんの魅力」と題する記事をリリースしています。

この記事に限らず、昨今ではテレビのドキュメンタリーなどでも、とくに地方都市や過疎地で営業する街の電気屋さんの発揮する存在感が、しばしば街の話題として取り上げられています。

実際問題、一般消費者による昨今の家電製品の購入方法は、今や大型量販店で直接買うか、ネット通販、テレビ通販などが主流。しかし、一部の高齢者にとっては、この通販が鬼門だといいます。

そもそも、やり方が分からない。それ以前にパソコンやスマホを自在に扱うのが難しい。中には悪徳業者がいて、相手が高齢者とみると、注文していない商品を無理やり売りつけるなどの悪質な事件も、少なからず発生しているといいます。

そんなこんなで「通販難民」になりがちな高齢者、実物を手に取ってみられない通販という購入方法に一抹の不安をもつ消費者などにとって、街の電気屋さんは、家電の購入や修理だけでなく、屋内配線の更新その他、電気に関することなら何でも相談に乗ってくれる頼もしい存在と映るケースが多いようです。

中には電球一つ届ける際に、それを取り付けてあげるだけでなく、他の買い物まで頼まれる『よろず屋さん」的なお付き合いを、顧客から頼まれるケースもあるとか。

良心的な街の電気屋さんは、独居生活の高齢者などにとって、生活の基盤を支えてくれる一種の「生活インフラ」とでもいうべき存在感を発揮しています。

高齢化社会がさらに進捗すれば、街の電気屋さんへの信頼感は、大都市圏でもクローズアップされていくかもしれません。

日刊建設工業新聞オンライン(11月18日付け)によれば、大成建設と北海道室蘭市が、室蘭港における浮体式揚力発電関係の技術開発などについて、連携関係を構築することで合意したとのことです。

室蘭港はもともと風力発電の設備があちこちにありました(写真参照)が、浮体式洋上風力発電の設備はありませんでした。

日刊建設工業新聞の記事にもありますが、室蘭港は周囲を半島や島に囲まれているため、ひとたび港内に入ると、常に一定の風が吹いている割には、船舶などへの風の悪影響などはあまりありません。

そうした立地条件が浮体式の風力発電設備の設置にぴったりということなのでしょう。

今後の推移が注目されます。

同じく11月18日付け日刊建設工業新聞オンラインには、東日本高速道路会社による「自動除雪車(自動化したロータリー除雪車)開発計画」のニュースが紹介されています。

完成予定は2022年度とのことですが、今年の冬は自動運転ための各種実験を、実際に積雪した高速道路本線で行う予定とのこと。

除雪に関する予算の近年、東北各県や北海道、北陸地方などの豪雪地帯で膨れ上がりつつあります。

自動運転の可能な除雪車が実用化されれば、少なくとも運転手の人件費については、節約化の方向に向かうことが確実です。

東日本高速道路会社では昨年も、北海道支社にて自動走行のテストを行い、成功しているとのことですので、2022年度の実用化に向けての視界は良好。来年のうちには「良いニュース」が聞かれそうです。