◇今週も建設・電設関連の話題をお届けします
以前にも本欄でご紹介した、電気工事会社で働く人々の人間模様を描いて好評だった舞台『デンギョー!』(2013年初演の再演)が、9月1日~7日まで、下北沢の小劇場『ザ・スズナリ』で上演されました。
新型コロナウイルスの影響で再演実現が心配された同作ですが、徹底した感染防止策の実施で上演され、連日満席の好評を博したようです。
「ひたすら人が人を求める作品」との評がされている同作品、新型コロナ騒動で人心が荒れがちな現在だからこそ、テレビ化、映画化などによって、より多くの人々が観劇・鑑賞できる機会がくるといいですね!!
いっそのこと、業界団体がスポンサーになったら、どうでしょうか!?(笑)。
ヤフーニュースに出ていた9月4日付け「テレビ金沢」発のニュースによれば、金沢市内に本拠を置く米沢電気工事が地元地域との間で「防災協定」を結んだとのこと。
具体的なその内容は、今年8月に竣工した、地震対策・水害対策などに十分な備えを施した米沢電気工事の新本社屋を活用し、いざというときの地域の防災拠点にしてもらおうというものだそうです。
米沢電気工事本社内には、100人が3日間避難生活を送れる程度の食糧や水を備蓄している他、オリンピックでも話題になった段ボールベッドや救助用ボートも備えているとのことです。
災害に強い社屋を得意の電気技術を駆使して構築し、地域の人々のための防災拠点にするというのは、業界企業ならではの素晴らしいアイデアです。
地方自治体の庁舎や公共施設などでは、こうした事例は珍しくありませんが、地域密着した民間企業がこうした社会貢献を行うことには、自治体の事業とはまた別の意味が出てくるのではないでしょうか。追随する業界企業が多発するといいですね!!
次は福井発のニュースです。
建設業界の慢性的な人手不足を補おうと、福井県および福井県建設業協会がコラボし、業界のイメージアップに繋がる動画作品を制作、8月からネット上にオンライン公開しています。
動画のテーマは「きつい、汚い、危険」と従来いわれてきた「3K」をもじった!?「休暇・給料・希望」というポジティブな「新・3K」。
ちゃんと休暇が取れて、給料が良く、安定した職場である建設業界企業で働きませんか?という誘いを、さまざまな切り口でアピールする内容になっているようです。
同様の動画は、電気設備工事業界でも各業界団体が制作し、公開している例も少なくありません。
しかし、今後はもうちょっと内容にパンチを効かせた、若い人や女性たちの関心をより一層に惹きつけられるような、そんな動画の登場が待たれます。
9月3日付け日刊建設工業新聞のサイトニュースから話題を一つ。同ニュースによれば、今月2日、丹下健三の設計で知られる「代々木競技場」の世界遺産登録を目指すシンポジウムが、六本木アカデミーヒルズで開催されたとのことです。
1964東京オリパラの際に建設された代々木競技場は「つり天井構造」で世界的に有名ですが、今年開催された2020東京オリパラでも改めて、その存在感が世界に発信されました。世界遺産登録への今後の動きとともに、日本が誇る代々木競技場の世界への発信のされ方を、本誌でも注目していきたいと思います。