作業着

ワーキングウェア

投稿日:2023年1月6日 更新日:

☆機能性ほとんどゼロでも優雅な作業着!?

20世紀初頭のアメリカで大活躍した「女性労働者」の動画映像が話題を呼んでいます。

12月26日付けBIGLOBEニュースに出ていたこの話題、モノクロ撮影された当時の工場労働婦人たちの静止画を繋ぎ合わせ、AI技術で4Kカラー化し、BGMを組み合わせた上で、YouTubeで公開され、好評を博しているのだそうです(製作者名はglamourdaze)。

工場で働いているため、女性たちは一応、作業現場にふさわしい格好をしているようなのですが、時代背景もあって、それは「ロングドレス」。同記事(筆者名はカラパイオさん)の説明によれば、上半身を装うブラウスは白が主流で、リボンなどの女性らしいアクセントも付いているようです。

20世紀初頭ということは英国発の産業革命もだいぶ浸透し、例えばフォード社がオートメーションシステムでT型フォードを作ったのも当時のことでした。

オートメーションシステムはやがて、資本主義社会の進捗(行き過ぎ)につれ、人間性を無視した機械万能主義と皮肉られるようになります。1936年にチャールズ・チャップリンが制作した名作映画『モダン・タイムス』はまさに、そうした風潮を強烈に皮肉った作品として現在も高い世評を受けています。

しかし、20世紀初頭のアメリカの労働婦人たちの優雅さはどうでしょう。機能性には優れていなさそうなワーキングウェアを身に着けた女性たちですが、そのゆったりした労働風景には、働き方改革の「ある種の原点」を示されているような気さえしてきます。

 

☆作業着スーツがふるさと納税返礼品に!!

本欄でもおなじみ、スーツに見える作業着は今やアパレル業界の一方のトレンドを形成していますが、なんと「ふるさと納税の返礼品」の仲間入りをしたとのニュースが入ってきました。オアシスライフスタイルグループが展開する「WWS(ワークウェアスーツ)」が、石川県能美市のふるさと納税返礼品リストに掲載されたのです。

能美市のニュースリリースを見ると、確かになじみ深いWWSの写真が掲載されており、「365日洗濯機で丸洗いでき、ストレッチが効いてしわになりにくく、3時間で乾く驚きの高機能(ストレッチ性、速乾・撥水、水洗い可、イージーケア)」という、お馴染みの謳い文句が晴れやかに添えられています。

なるほど、日本の高機能ワーキングウェア(作業着)は、もはや国民的な人気と存在感を放ちつつあるようです。

 

☆作業着は女性ファッション記事でも定番!!

国民的な人気の作業着という意味では、12月24日配信、ワークマン好きの主婦・木村麻衣子さん作成のファッション記事「はずれなし!ワークマン愛好家が選ぶ『2022年買って良かったアイテム』TOP5」にも驚かされました。ワークマン好きの主婦という方は、まったく珍しくないのですが、こうした内容の記事がごくフツーに、ファッション記事として配信されているという状況に、改めて時代の流れを感じさせられたのです。

同様の意味において、女性に人気のファッション雑誌「FUDGE」の12月23日付け特集「ワックスドコットンジャケットをワークかつ男前に着こなす」というタイトルの記事にも驚かされました。(以下、次号に続く)