☆マキタの電動工具に対する電工さんの愛
周知のように、充電式電動工具におけるマキタ人気には、実に根強いものがあります。
充電式電動工具の市場は現在、国内外の有力メーカーが意欲的な製品を次々に発売しており、まさに群雄割拠の様相を呈していますが、そのなかでも安定した人気を誇っているのがマキタ製の電動工具です。
本誌では数年前にある大規模な「電動工具展示会」にて、来場者(電工さん中心)へのアンケート調査(関心のある電動工具について)を行ったことがあります。
その際にも、圧倒的な頻度で名前が出てきたのがマキタでした。特にマキタのインパクトドライバーやハンマードリルの人気が高かったのですが、ある電工さんによる、こんな意見が印象に残りました。
「マキタのインパクトドライバーを持って仕事をしていると、ああ、自分は本当に電工なんだなと感じられるんです」
同様の愛着を他のメーカーの電動工具に対して持っている方は、さぞかし多いことでしょう。しかし、こうした電工さんのしみじみした意見を聞くと、電工さんの道具愛を感じさせられて、なんだか嬉しくなりますよね。
並み居る電動工具メーカーさん!! これからも電工さんの愛着を深めるような、気合の入った、便利で使い易く、高品質の道具を創り続けてください!!
☆ネットで学ぶ電気工事技術もアリ!!
インターネットを閲覧していたら、5月15日付けで「電気工事士の工具にはどんなものがあるの? 腰道具を紹介」というタイトルの記事(Watt Magazine)に遭遇しました。
文字による説明とユーチューブチャンネルによる動画の説明も付いており、便利な記事構成になっていますが、こうした記事の読者というのは、どんな人たちなのだろうかと、つい考えさせられました。
というのも、すでに電工さんとして働いているプロからの目で見れば、書いてある説明文は常識的な内容です。しかし、このサイトのリード文を読むと、同業者に呼び掛けている雰囲気もそれなりに濃厚に感じられる部分もあります。アマチュアから若手プロ向け、ということなのかもしれません。
そう考えていくと、こういうサイトは電気工事会社に就職して、日々、実地に道具を使ってはいるものの、まだ経験が浅い若者たちにも便利なサイトなのかもしれないと思えてきます。というのも、今の若者たちには、現場で実地に得られる基礎的な技術とは別に、学生の時からの癖で、改めてネットで調べるケースも、きっと少なくないのだろうと思われるからです。
学生の時から蓄えてきた知識、実際に現場で修得する技術に加えて、今の時代、ネットでそれを「復習」したり、再確認して「深める」作業もなかなか重要になっているのかもしれません(人にもよるでしょうが)。
その延長線上の連想で、例えば、毎年電気工事士試験に合格しながら、電気工事を仕事にしない人の数が非常に増えていますが、そういう人たち向けに、「電気設備工事業以下への誘い」を兼ねた、道具類の使い方講座みたいなサイト(動画も含む)を組合で作ったら、いろいろと面白い効果(新たな人材確保など)が出てくるかもしれません。