☆営業トークに好適:3月の記念日特集②
毎年3月15日は「EXPO70大阪万博の開幕記念日」です。
「人類の進歩と調和」をスローガンにした大阪万博は、1970年3月15日~9月13日までの約半年間、さまざまな話題を世界中に発信し続けました。
その6年前に開催されて、日本の高度経済成長時代を確固たるものにした「1964東京オリンピック・パラリンピック」の大成功を受け、1970年に開催された大坂万博は、高度経済成長時代の総決算のような大イベントになりました。
その3年後に第1次オイルショックが起きてからは、高度経済成長時代は急速に終焉へと向かっていきますが、1970年はまさに、日本中が「我が世の春」を満喫していた時代だと、今になって改めて思う方(65歳以上)も少なくないのではないでしょうか。
ひるがえって、目下、準備に悪戦苦闘している「2025関西万博」は開催すら不透明な部分があるなど、実に対照的です。
高度経済成長時代を通じて積み重ねてきた、日本の総合的な国力を発信する場のようになった1970大阪万博は、いわば経済をはじめとする日本の国力が「上げ潮」の時期に開催されました。
一方の2025関西万博は、主に停滞する日本の経済力をはじめとする国力に刺激を与え、再浮揚を狙おうという目的の下に企画された感があり、そういう意味合いでも対照的です。
景気・国力浮揚の起爆剤にイベントを活用するのは、2020東京オリンピック・パラリンピックもそうですが、リスクが大きすぎるのかもしれません。
能登半島地震の被災地の復旧・復興と両立する形で、なんとか成功してほしいものではありますが、4月から始まる建設業界やトラック業界の働き方改革を考えると、そろそろ抜本的な対策を国に打ち出してもらいたいものですよね。
毎年3月19日は「カメラが発明された記念日」です。世界初のカメラ「ダゲレオ・タイプ」が、フランス人のルイ・ジャック・ダゲールによって1839年3月19日に発表されたことから、この記念日が生まれました。
1839年というと、日本は明治維新の約30年前(天保10年)。幕末時代の入口あたりに該当します。銀板写真と呼ばれたダゲレオ・タイプのカメラは、当時の化学の粋を集めた最先端技術でしたが、鎖国体制を維持していた日本にも長崎・出島経由で、1848年に早くも輸入されています。輸入したのは、坂本龍馬のポートレートを撮影したことなどで知られる写真師・上野彦馬のお父さんで、長崎商人(貿易商)の上野俊之丞でした。
日本は今も世界一のカメラ生産国の地位を保っていますが、ダゲレオ・タイプが初めて輸入された1848年の当時には、日本が後年に「カメラ大国」になるなど、想像もできなかったに違いありません。
毎年3月20日は「上野動物園の開園記念日」です。ダゲレオ・タイプのカメラが初めて輸入された1848年から34年後の1882(明治15)年3月20日に、上野動物園は開園したのです。間に明治維新(1868年)を挟んだこの30年間の激動ぶりがしのばれます。