☆2025年度卒就活生への採用活動ルール
東京都電設協会事務局を通じ、3通の通知・要請などが届きました。
そのうちの一つ、内閣官房・文部科学省・厚生労働省・経済産業省の連名による通知「2025(令和7)年度卒業・終了予定者等の就職・採用活動に関する要請等について」(※就職・採用活動の日程など)の概略は、以下の通りです。
まず「就活の日程」ですが、企業側による「広報活動開始は、今年3月1日以降」で、すでに始まっています。次いで「採用選考活動開始は、今年6月1日以降」「正式な内定日は、今年10月1日以降」となっています。
ただし「汎用的能力活用型インターンシップ(実施期間5日以上)」および「専門活用型インターンシップ(実施期間2週間以上)」を経た人材については、「6月の採用選考開始時期にとらわれないこと」としています。
例年通りのことではありますが、国の推進する採用ルールには、さまざまな付帯事項や例外事項などが盛り込まれていますので、詳細は都電設協会から送信されている、国からの文書をご参照ください。
☆人権に配慮した採用・選考活動の勧め
は、厚労省職業安定局からの要請「企業等における公正な採用選考の実現に向けて」の概要です。
この要請は「人権に配慮した公正な採用選考」を周知するための通知です。
端的には、次のようなポイントを踏まえた採用・選考をしてほしいという、国からの要請です。
[応募者に広く門戸を開く(出自、障害、難病の有無および性的マイノリティなど、特定の人を排除しない、求人条件に合致するすべての人が応募できるようにする)/本人の持つ適正・能力に基づいた採用基準とする(本人に責任のない事項や本来自由であるべき思想・心情などを採用基準にせず、当該の仕事に関する適性や能力だけを基準とした選考を行うようにする)]
その他、同文書には「就職差別につながる恐れ14項目」などが具体的に挙げられていますので、詳細はやはり、国からの文書をご参照ください。
☆改革の合言葉は4週8休プラス1(ワン)!!
次は、全電工労連による「4週8休プラス1(ワン)運動」の取り組みに対する協力の養成です。
これは全電工労連の上位機関・建設産業労働組合懇話会による、総合的労働条件の向上を目指す取り組みの一つとして、かねてより周知されてきた「働き方改革」の具体的な取り組み基準といえます。
具体的には「土日にこだわらない4週8休プラス1日の休日取得」の運動を推進し、合わせて「4週8休プラス1(ワン)運動ポスターの掲示」を行うとともに、「経営側への総合的労働条件の向上」実現を養成する取り組みといえます。
もちろん、この4月から始まった建設関連業種の働き方改革(労働時間の上限規制)にまつわる取り組みですが、この取り組みが成るか成らないかは、業界全体への人材確保の安定的な実現の成否を左右するものでもあり、本欄も今後の推移を見守りたいと思います。