人々の日常の生活や、企業の日々の事業活動において、電気はなくてはならない、欠かせない存在です。
同時に、個人や企業が電気を使用できるように、建物内に配線を張りめぐらす電気工事会社の存在も不可欠です。
EV(電気自動車)の普及にともない充電装置の設置も増大しますが、電気の需要が増えることは電気工事市場の拡大につながります。
またスマートフォンなどの通信機器の普及や高機能化にともない基地局の新設が増えていますが、基地局の新設には電源工事が必須となります。
このように社会生活が質的に変化していくなかで、電気工事の需要も年々増えていますが、需要の内容は今後変わっていくと思います。
人口が減少していくなかで、電気工事においては、新設工事市場よりもメンテナンスやリニューアルあるいはリフォームといったリノベーション市場の伸び率の方が高くなるだろうと考えることができるからです。
新設市場の伸び率は低くなりますが、新設市場がゼロになることはないでしょう。
新設市場は縮小するでしょうが、リノベーション市場の拡大によって、電気工事市場はより安定した市場になっていくと思います。
ただ、以前お伝えしましたが、電気工事を行うには国家資格(電気工事士)の取得が法律で義務付けられ、経験も必要で、誰でもできる仕事ではありません。
この結果、実務経験者に対する需要は、今後、ますます高まっていくことが確実視されています。