☆3社協業で目指す建設現場のDX化推進
この7月11日、NTTコミュニケーションズ、竹中工務店、清水建設の3者による共同プレスリリースが発信されました。
リリースのタイトルは「NTT Com、竹中工務店、清水建設、建設現場のDX実現に向けた協業を開始~工程関連データを連携させた『施工管理業務のDX』を推進~」というものでした。
リリースを読むと、その冒頭近くに、3社はこれまで個別に「建設現場のDX推進」を図ってきたが、これからは3社の協業で「建設現場のDX推進実現に向けたソリューションの開発」に共同で取り組む--という趣旨の説明が書かれています。
建設業界の「2024年問題」の訪れが時々刻々と迫っているにもかかわらず、一部の大手企業や意識の高い中堅企業を除くと、業界全体の傾向として「DX推進が相変わらず遅々として進んでいないこと」に業を煮やし、この3社協業体制が整ったかのような印象が否めません。
この3社協業の取り組みで目指すのは「建築現場において日々行われる、工程管理、リソース手配、作業指示などに必要なさまざまな施工管理情報を、工程表の計画から作業日報に至るまでデジタル化し、これらを連携させることにより、工程と作業をつなぐ施工管理業務全体の生産性向上に取り組む」(同リリースより)こと、とあります。それにより、「データ連携による生産性向上」「工程関連データの蓄積」「工程情報の標準化」を図ること。その際には3社がそれぞれの得意分野の取り組みを行うこと、などが示されています。
2024年問題を巡る、既に始まっている「待ったなしの業界対応」が今後どうなっていくのか、いろいろな角度ら本誌も注目していきたいと思います。
☆ふるさと納税の返礼品は建設重機セット
これは凄い!! ニュースに触れた途端、思わずそう唸ってしまいました。
そのニュースとは、茨城県五霞町の加藤製作所が、ふるさと納税(寄付金3億5000万円コース)の返礼品に、なんと同社製・建設重機5台セットを用意したというものです。
同社公式サイトを見ると、7月4日付のプレスリリースにこうあります。
「本日より受付開始!!《ふるさと納税》寄付額3.5億円の建設機械5台セット~もしもの災害から早期の復旧活動を可能に~」
その「背景」として、近年の日本列島に頻発している自然災害の多さを挙げ、同社としては「災害復旧用の建機が各地に数多く接されることが、早期の災害復旧活動に繋がると考えている」ことを語っています。
そして「ふるさと納税への返礼品」を設定するに当たっては、同社工場が立地する茨城県五霞町を選んだ旨も、説明されています。ちなみに建設重機5台セットの内訳は「ラフテレーンクレーンMR-130RfⅡ」「クローラキャリアIC70R」「油圧ショベル(8t)HD308U5-7」「ミニショベル(4.5t)HD45V5」「ミニショベル(3t)HD30V」です。
これらの重機を返礼品として取得した団体・個人には、重機の搬送から導入に至る各種の指導、メンテナンスなどのアフターサービスも行うことが明記されています。
まことに豪快なふるさと納税返礼品です!!