EV車

資材&工具の動き

投稿日:

☆EV車なのにガソリン車のエンジン音!?

マスコミ各社および主だったニュースサイトは、6月6日付のニュースで韓国の自動車メーカー「Hyundai」が、優れたスポーツカーでもあるEV車なのに、エンジン音が車内外に鳴り響く機能を持った「IONIQ5N」を5日付で新発売したことを報じました。

なんでもIONIQ5Nは、サーキットコースでドリフト走行ができるほどのガチなスポーツ性能を持っているにもかかわらず、運転する楽しみ、乗車する楽しみをユーザーにより一層楽しんでもらうため、EV車にはありえないガソリン車並みのエンジン音(擬音)を出すことができるのだそうです。

このEV車にエンジン音のギミックを搭載するという企ては、これまでにも何度か図られては消えていきました。

例えば2009年にはトヨタ・プリウスにエンジン音のギミックが搭載されることが発表され、物議をかもしたこともありました。

今回も「遊びゴコロ満載」とホメる記事もあれば、「また?」と揶揄するような論調も既にみえています。

しかし、こういう遊び方は、EV車が市民権を既に得ている今だからこそ、「あってもいいのでは?」と本欄では思ってしまいます。

2009年のプリウス騒動の頃は、EVもまだ今ほど市民権を得てはおらず、ガソリン車並みのエンジン音に疑義を突き付けた人たちも、どちらかというと、やがて消えていくかもしれないガソリン車への「ノスタルジックな思い」が源泉になってのことが、多かったような気がします。

でも、車の免許を取得したときには既にEV車が当たり前の世代には、案外、ガソリン車のエンジン音は「環境音楽」みたいな、別の楽しみになっていくような気もします。

似たような例では、デジカメが全盛になり始めた頃、一部のメーカーが、自社のデジタルカメラに「リバーサルフィルムのような色彩」「ネガフィルムのような色彩」といった具合に、さまざまな雰囲気を楽しむ色彩機能を付けて、保守的なカメラ愛好者(フィルムカメラ派)からひんしゅくを買ったことがありました。

でも、今や「ナントカ風」のさまざまな色彩を楽しめる機能は、好みの問題はともかくとして、デジカメの定番的な機能になっていて、それについて文句をいう人はほとんどいません。

現代自動車の今回の試みには、そういう意味合いからも「根っからのEV車世代」の反応がどんな感じになるのか、興味深く見守ってみたいと思います。

また、EV車の世界市場での遅れが指摘されている日本の自動車メーカーには、かつてのガソリン車時代に自分たちの得意種目だった「遊びゴコロ」を、EVでも早く発揮できるようになったらいいですよね。

 

☆環境負荷ゼロの建設機械を目指す!!

中国発の世界的な建機メーカー《柳工》が発表した「環境負荷ゼロ」のBEV建機が話題を呼んでいます。柳工スマートインテリジェントシステムを搭載した電動建機で、昨年から販売開始していますが、カーボンゼロ社会の実現を目指す世界的なトレンドの波にのり、これからさらにシェアを広げていきそうな感じがします。これからの推移に注目です。