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組合協会だより

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☆LED信号機「積雪問題」その後について

LED信号機「着雪問題」の現状は!? そんな書き出しで、この問題についての現況を最初にご紹介したのは、早いもので2022年のちょうど今頃のことでした。

そもそも信号機の光源を、白熱灯からLED灯へ切り替えていく作業が本格化したのは2015年頃からでした。

当時は信号機に限らず、同様の動きが拡大し始めており、その背景の要因には電球メーカーが白熱灯の生産から撤退し、LED一本に絞り始めたという事情がありました。

世の中の趨勢もそれを「当然」と受け止めていましたが、そんな矢先に持ち上がった最課題が、雪国における信号機への「着雪・着氷による視認性の低下問題」でした。

熱を発しにくいというLED電球の一つの「良さ」が、冬季の雪国における信号機では逆に弱点になっていたわけです。

以後、さまざまな対策のアイデアが試されてきました。そして本欄で2022年2月に記事化した際には、「その問題は今もっと解決したとはいえません」というのが結論になっていたのです。

あれから2年。さぞかし対策が進んでいるかと思いきや、今年3月には「信号機進まぬLED化 雪解けにくい弱点 迫る電球生産終了」というタイトルの記事が読売新聞オンラインに掲載されました。

この記事は主に北海道での事情を取り上げていましたが、今年3月の段階での北海道内の信号機のLED化は30%程度で、北海道のこのLED比率は、47都道府県でも最低の比率とされていました。

信号機に使う電球は、2028年3月に生産が終了されることが、関連メーカーなどが発表されています。

しかし、北海道警察は「それまでに全とっかえするのはまったく無理」と答えていた由。その背景には、積雪があると見にくくなるため、LED化学はあまり進めたくないという事情もあったのでしょうか。

もう少しピンポイントで見ていくと、信号機の電球のLED化が最も進んでいるのは東京都だそうです。しかもLED化率が100%といいますから、無電柱化が遅々として進まないのに対し、信号機のLED化はずいぶん進んでいたんですね、小池さん。

一方、LED化率が最も少ないのは北海道旭川市なのだそうです。

詳細なデータは分かりません。しかし、先ほど、北海道の信号機のLED化が進まないのは、積雪による視認性の悪さを慮ってのことかと書きましが、同じ雪国でも青森県(LED化率約70%)、秋田県(同約80%)などはかなり積極的にLED化を図っています。

それはそれでいいのですが、逆に心配になるのは、青森や秋田はLED化率を挙げることに積極的だが、積雪時の視認性の問題は、解決したのでしょうか!? 最新情報が分かり次第、また、お知らせしたいと思います。

 

☆今冬のイルミは体感型インタラクティブ型

LEDといえば、毎年の冬恒例となっているイルミネーションの開始が、いよいよ本格化しつつありますよね。それで今年の冬のイルミネーションの流行は「体感型・インタラクティブ型」へと舵を切っているのだそうです。それはいったい!?(以下、詳細は次号で)